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# 二元論まとめ ## 実体二元論 Substance Dualism(Descartes) これはデカルトによって明確にされた心の哲学の出発点ともいえる重要な理論である。そして、これは人間は思惟実体と延長実体という二つの全く異なる物質から成っており、その異なる実体が相互に影響しあっているという(相互作用論Interactionism)。つまりこれは欲求や信念などの心的状態と身体がお互いに関係しあっているということであり、一般の心身に関する認識に近い。例えば、これによると火に触れ(physical event)たら痛み(mental event)を引き起こし、叫び声をあげたりリアクションをとる(physical event)のである。 ┏━━━━━┓        ┏━━━━━┓ ┃Mental   ┃--------> ┃physical   ┃ ┃Substance ┃ <--------┃Substance ┃ ┗━━━━━┛        ┗━━━━━┛ しかし、この実体二元論は「心的なものと物理的なものはどのようにお互い影響しあっているか」、という心身間の因果関係に関する決定的な問題を残す(心身問題)。この問題に対しデカルトは脳の器官のひとつである松果腺(pineal gland)が仲介役となっているといった曖昧な回答しかしていない。だが、これは現代哲学にも通じる重大かつ難解な問題である。そして、この心身問題は様々な二元論を生み出した。 ## 機会原因論 Occasionalism(Malebranche, Clauberg, Forge) これは実体二元論の延長線上にあり、どのように心的物質と外的物質が因果関係を持つかを追求したものである。そしてこれは双方を結んでいるのは神であると主張する。 ## 心身並行論 Psycho-Physical Parallelism(Leibniz) 神の予定調和によって二つの物質の関係を説明する。つまり心と身体は相対的でお互い関係していないが、心の働きと物質の働きは全て神によって定められている(pre-established harmony)。したがって二つの異なる物質がお互い相互に関係しあっているように見える。ちなみにライプニッツ自身は二元論者ではない。 ┏━━━━━┓        ┏━━━━━┓ ┃Mental   ┃--×----> ┃physical   ┃ ┃Substance ┃ <----×--┃Substance ┃ ┗━━━━━┛        ┗━━━━━┛ ## 性質二元論 Property Dualism(Chalmers) 物質が実体(それのみで存在できるもの)で心は属性であると主張。例、青い地球(青が属性で地球が実体)。 ┏━━━━━┓ ┃┏━━━┓┃※心は実体の属性/性質 ┃┃matter┃┃ ┃┗━━━┛┃ ┗━━━━━┛ しかし、その心的な性質は外的世界にどうやって物理的な結果を生み出す原因となれるのか、という問題点を持つ。この問題は付随現象説によって説明できる。 ## 付随現象説 Epiphenomenalism(Jackson, Huxley) 全ての心的事象は物的事象によって引き起こされているが、しかし心的事象は外的物質に影響力を持たないと主張。つまり、意識は物的事象の副産物であり、なんら意味も影響力もないものであるという。 ┏━━━━━┓        ┏━━━━━┓ ┃Mental   ┃--------> ┃physical   ┃ ┃Substance ┃ <----×--┃Phenomena ┃ ┗━━━━━┛        ┗━━━━━┛                二元論          ┌────┴──────────┐        実体二元論                性質二元論          │                      │   ┌────┴─────┐           随伴現象説 相互作用論       心身並行論   │ 機会原因論 --- ## 参考文献
First posted   2006/07/31
Last updated  2011/03/04
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